おすすめ韓国映画ランキングに必ず上位にランクインしているチェ・ミンシク主演の「オールド・ボーイ」のあらすじと感想をまとめたいと思います。
この映画「オールド・ボーイ」は、カンヌ国際映画祭で韓国で初のグランプリを受賞した世界的にも評価されたすごい映画なんですね。
原作は日本の漫画「ルーズ戦記オールドボーイ」。
監督はあのパク・チャヌク監督でこの作品はパク・チャヌク監督復讐三部作の第二作目。
主演のチェ・ミンシクさんは言わずと知れた韓国を代表する俳優の一人で演技はどん引きするくらい上手い。
役に丸ごとハマるんで韓国映画史上最も血の通わない悪党を演じた「悪魔を見た」を観た時はしばらく顔も見たくなくなりました。
この「オールド・ボーイ」もかなりの衝撃作であることは間違いないです。
結末の衝撃は計り知れなく、オ・デスの恐怖、怒り、悲しみ、絶望を見事演じきったチェ・ミンシクにはただただ絶賛です。
「オールド・ボーイ」満足度
★★★★★★★★★★
(満点)
「オールド・ボーイ」作品情報
[監督・脚本]
パク・チャヌク
[キャスト]
チェ・ミンシク
ユ・ジテ
カン・ヘジョン
「オールド・ボーイ」 あらすじ
ちょっと調子にのりすぎちゃうけど
娘の誕生日プレゼントを抱えて飲み歩いてるような
娘想いの男オ・デス(チェ・ミンシク)が、
ある日突然監禁されてしまう。
その年月なんと15年!
15年監禁されて突如解放されたオ・デスの復讐劇です。
以下ネタバレ注意です!
「 オールドボーイ」 ネタバレ感想
この映画、とにかくオ・デスに惹きつけられます。
監禁されてしばらくは精神に異常きたして幻覚が見えたり、薬の影響もあってか目の焦点もあっていない、
そんなオ・デスが苦しみ悶えるうちに
こんな目に合わせたやつに復讐してやるって監禁6年目あたりから脱出するために
体を鍛えると同時に壁に箸で穴を掘り始めます。
恐ろしく地道な作業を、そりゃあもうすごい執念で活き活きとさえしているオ・デスの監禁生活は、もはやちょっとコメディー。
それがなんだか泣けてもくる。
削り続けた壁が外に貫通して小さな穴に手を入れて15年ぶりに雨に触れることができたときは「ショーシャンクの空」的な感動がこみ上げてきましたよね。
壁に穴開けたし、さあ1ヵ月後には脱出するぞっ!て気合入れたオ・デス。
ショーシャンクの空的な感動脱出劇が始まるかと思ったら
すぐさまガスで眠らされて何やら催眠術までかけられて、
スーツケースに入れられて
15年ぶりの外の世界へポイって
って放り出されてあっさり解放されます。
解放されたオ・デスの珍行動
解放されたオ・デスの15年ぶりに見た人間への反応がウケる。
エレベーターで15年ぶりに見る女(おばさん)にドキドキしたり
屋上から飛び降りようとしている男との会話、
タコ踊り食い。
途中まで監禁復讐映画とは思えないコミカル調に映画が進んでいくので
もしかして夢落ち?とか思ったりもしたんです。
チンピラに絡まれても集団で襲われても15年の想像訓練で磨いた筋肉と武術で次々やっつけていくし。
だからまさかこんな残酷な結末が待ってるなんて
思わなかったですよ。。。
なぜ監禁したのかじゃないなぜ解放されたのかだ。
この言葉が恐ろしいくらい深い意味があったんですね・・・
15年もの監禁は復讐の準備段階にすぎなかったという。。。
結末の解釈
イ・ウジン(ユ・ジテ)は姉スア(ユン・ジンソ)を失った悲しみ、
救えなかった苦しみをオ・デスへの復讐でしか癒すことができず、それが生きがいとなっていました。
オ・デスがいたから彼は生きていることができたのでしょう。
オデスに生かされていたんです。
復讐してもまた苦しみがやってくるのはウジン自身がよくわかっていたのでしょう。
ウジンのエレベーターのあれは衝動ではなく想定内のことだったのだと思います。
記憶のあるオ・デスが消えて記憶のないオ・デスとミドの2人は事実を知らないまま2人で生きていくのでしょうか?
私には、最後のオ・デスの笑みは記憶のある方のオ・デスに見えました。