韓国映画「クローゼット」の紹介、ネタバレ感想です。
事故で妻を亡くした主人公が娘と郊外に越してきたが娘の様子がおかしくなりそして突然失踪。霊媒師と共に消えた娘を捜すミステリーホラー。
ハ・ジョンウ、キム・ナムギル、パク・ソンウンをキャストに新感覚ミステリ―映画として公開された本作は、コロナ禍にもかかわらず観客動員数120万人を突破。
主演がハ・ジョンウにキム・ナムギルのミステリー映画ってめちゃめちゃ面白そうじゃん~って早速視聴しました。
絶賛とまではいきませんでしたが、なかなか面白かったです。
新感覚ミステリーというより、完全にホラー映画ですね。
感想はネタバレとなっておりますので未視聴の方はご注意ください。
「クローゼット」満足度
★★★★★★☆☆☆☆(星6)
「クローゼット」作品情報
●上映時間 98分
●公開 2020年
●監督 キム・クァビン
●脚本 キム・クァビン
●キャスト
ハ・ジョンウ(サンウォン)
キム・ナムギル(ギョンフン)
ホ・ユル(イナ)
キム・シア(ミョンジン)
パク・ソンウン(ミョンジン父)
シン・ヒョンビン
キム・スジン
パク・チア
「クローゼット」あらすじ
事故で妻を亡くしたサンウォンは、心を閉ざした娘・イナと郊外に引っ越す。イナは徐々に明るさを取り戻すが、ある日忽然と姿を消してしまう。そんななか、イナの行方を知るという謎の男・ギョンフンが現れ、クローゼットに秘密が隠されているというが…。
<引用元:「クローゼット」(洋画 / 2020年)の動画視聴・あらすじ | U-NEXT>
※感想はネタバレを含んでいますので未視聴の方はご注意ください
ここからネタバレ注意です!
「クローゼット」ネタバレあらすじ
車事故で妻のスンヒを亡くしてから男手一つで娘のイナを育てているサンウォンは、母親を亡くして心を閉ざしたイナのために郊外の家に引っ越します。
しかしサンウォンは仕事の都合で2か月の間家を離れなければならず、イナをシッターに任せようとするサンウォンにイナは怒っています。
ある日部屋のクローゼットから音がしたのでイナが開けると背後に女の子の霊が立っていました。
その日からイナの様子がおかしくなります。
そしてシッターにイナを任せて仕事に向かったサンウォンでしたがイナが忽然と姿を消してしまいました。
1か月後、退魔師のギョンフンが現れ、イナを49日以内に救わなければイナが妖魔になってしまうという。
サンウォンはイナを救うべくあの世とこの世の間に入りイナを助けに向かうのですが・・・
「クローゼット」ネタバレ感想
韓国版インシディアスですね。
インシディアス視聴済みの人は新感覚ミステリーとは思えなかったと思います。
しかも、え~?聞いてないよ~ってくらいおもいっきしホラーでした。
1998年から20年の間に32人の子どもが自宅から消えた事件の真相は、金銭苦でおかしくなった父親にクローゼットに閉じ込められたまま家に火を放たれて亡くなった少女ミョンジンが妖魔になり、同じように虐待を受けたり寂しい思いをしている子どもを引き込んでいたのです。
映画「神と共に」にもあったように、あの世とこの世の空間で生きられるのは49日間。
その間にイナをこの世に連れ戻さなくてはいけないので、サンウォンがあの世とこの世の間の世界に行ってイナを連れ戻しにいくんですね。
制限時間は30分、その間ギョンフンも命がけで悪霊たちと闘っている。
ハジョンウはいつにもまして渋いし、キム・ナムギルも軽いけど出来そうな退魔師役で期待感爆裂にあがりました。
「神と共に観てないの?」ってくだりも面白かった。
キャストがハ・ジョンウとキム・ナムギルだと面白くないってことはないです、もちろん。
ただ、登場人物の設定がブレブレなのが気になってしまって・・・😱
パク・ソンウン演じたミョンジンの父親も結局何で今頃復讐されたの?ってかんじだし、
そして何より納得いかないのがハ・ジョンウ演じたサンウォンのキャラ設定。
どうしても愛する子どもが失踪して1か月間必死に捜す父親には見えない。
警察やマスコミに対する不満はきっちり描かれていたけれど、娘を失った悲しみ、焦りが伝わらない。家はきちんと整頓されて髪も整えられている悲壮感もない。
失踪1人目の子どもミョンジンの父親に会いに行った時のサンウォンは大変な思いしましたねって彼に同情的でした。
いやいや、君も同じだからねってことですよ。君は娘を絶対見つけたいのだからそこはもっと押さなきゃダメでしょ。
サンウォンの言動には娘を見つけたい父の狂気が足りない。
周波数あわせて異次元へ行った時も緩かったです。
子どもを何としても取り戻したい父親ってこんなんじゃない感が私的にはありすぎてイライラして見てしまいました。
キム・ナムギルの霊媒師の方が必死感出ていましたよね、調子いいんだけど仕事はプロってキャラがちゃんと伝わりました。
キム・ナムギルはシリアスもコメディもどっちも上手いのでまた好きになりました。
う~ん、ハ・ジョンウに辛口かな、もう一回観てみようかな・・・。
子役ちゃんたち
イナ役のホ・ユルちゃんはホラー作品常連の子役ちゃんですね。
「客ザ・ゲスト」「sweet hoom」にも心配になるくらい迫真の演技で頑張っています。
ミョンジン役のキム・シアちゃんはハ・ジミンが主演した映画「虐待の証明」でも虐待にあっている少女の役をしていて、思い出すだけで胸が締め付けられる。
日本のドラマをリメイクしたドラマ「マザー」で主演したホ・ユルちゃんは撮影の合間にカウンセリングを受けたりしてたみたいなので、一応ケアはあるみたいなのですが、ひどく悲しい役どころばかりで演技とはいえ心配になってしまいますね。
まとめ
ハ・ジョンウとキム・ナムギルは社会告発的映画にならないようジャンルに偏らず怖い表情なども排除しようと話したそうです。
ハ・ジョンウの表情が乏しかったのはそういう理由もあるのでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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