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韓国映画・ドラマの感想・備忘録 

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「哭声(コクソン)」ネタバレ感想と考察 何を信じるかで解釈が変わる

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「哭声(コクソン)」


観客動員数600万人を突破した大ヒット映画。

考察がいのある衝撃の結末が話題になりました。

とにかくストーリーもキャストも濃く、観終わった後放心状態になって2,3日國村準さんの残像がチラついた人も多かったのではないでしょうか。


監督はチェイサーのナ・ホンジン監督。

主演はこの作品が初主演となったクァク・ドウォン

他のメインキャストに韓国を代表する名俳優のファン・ジョンミンと日本の國村準さんというあまりに濃いキャスト。


クァク・ドウォンさんは脇役で悪役演じることが多いのでクァク・ドウォン=悪役というイメージがついていましたが、この映画では主演の貫禄も十分にあり娘想いの刑事が見事ハマっています。

ファン・ジョンミンはファン・ジョンミンをこんな使い方する?というような役でした(笑)

國村準さんはこれでもかってくらいに謎な日本人を熱演。

國村準さんは第37回青龍映画賞で男優助演賞を受賞


ストーリーは得体のしれない日本人が田舎町にやってきたことで混乱が起こっていくという話

韓国映画らしく不気味でグロくて胸くそ悪い、でも韓国映画すげー!と言わざるを得ない極上スリラー映画です。

「哭声(コクソン)」 満足度


★★★★★★★★★☆(星9)


「哭声(コクソン)」作品情報



●上映時間 156分

●公開 2016年

●監督 ナ・ホンジン

●脚本 ナ・ホンジン

●キャスト
クァク・ドウォン(ジョング)
ファン・ジョンミン(イルグァン)
國村準(謎の日本人)
チョン・ウヒ(ムミョン)



「哭声(コクソン)」あらすじ



ある村に謎の日本人(國村準)が越してきます。と同時に村で奇妙な事件が起こり始めます。それもこれもあの日本人のせいなのではないかと村人は噂し始め、事件の担当刑事のジョング(クァク・ドウォン)は真相を確かめに日本人の家を訪ねます。
そして日本人の家から事件の惨状が撮られた写真が大量に見つかり、ジョングは日本人が怪しいと睨みます。
それからすぐにジョングの娘に惨殺事件の犯人と同じ異変が起き始め、焦ったジョングは祈祷師イルグァン(ファン・ジョンミン)を頼るのですが・・・


ここからネタバレ注意です!



「哭声(コクソン)」ネタバレ感想


これ観た人はとりあえずまさかのラストに放心状態ですよね。

しばらくフリーズしましたもん。


キリスト教の復活が題材となっているのはなんとなくわかりました。

謎の日本人がキリストでムミョンがヨハネ?

考察すればするほど混乱してわけがわからない。

同じ題材でもまだジェニファーローレンス主演の「マザー」の方がわかりやすいですよ。


マザー! (字幕版)



この映画の最大の謎は結局誰が黒幕かということですよね。

登場人物を振り返って考察してみるとこう結論づきました。

謎の 日本人の正体


彼が村にやってきてから変な事件が起こり始めています。

死んだのに生き返っているし人間ではない確定です。

手の平にキリストと同じ釘で打たれた跡があったけど、キリストの象徴なの?

いやいやいや、見た目は悪魔そのもの!

恐怖におののく人の写真をパチパチ撮ってるし実は村人を救いたい善人と解釈するのは厳しい。

彼は悪魔です


祈祷師


最初から嘘くささ漂う人物でした。

終盤でムミョンが現われた時に具合悪くなって罪をお許しください~なんて祈ってたから、彼は自分が悪いことしてる自覚あるのね。

悲惨な事件現場の写真ぱちぱち撮ってるし日本人の家にあった写真も持っていたし、彼は真っ当な祈祷師ではありません。

多分、謎の日本人と組んで事件を起こしては写真撮ってついでにお金儲けもしようとしているサイコパスです


ムミョン


この世のものではない村人を救おうとして頑張っていた霊、村の守護霊


考察まとめ


どの結論にも矛盾が生じるのですが、やっぱり1番ふに落ちる結論がこれです。


村で起きた事件の黒幕は謎の日本人と祈祷師です。

2人はグルだったのです

村人の異常行動の原因は幻覚キノコで、日本人は村人の不安をあおるためのトリガー的役割だったのかもしれないし、本当に悪魔だったのかもしれません。



え?終わり?

はい、以上です😅

つまり

ギブ!です(ちーん)。


まとめ


じわじわくる底知れない恐怖と衝撃の展開と結末に完全に翻弄された作品でした。

監督さんの狙い通りです。

キャストも素晴らしかったですね。

クァク・ドウォンさん上手い!