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映画「団地」 あらすじとネタバレ感想 こんなSF映画ありですか?

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映画「団地」

「顔」で映画賞を総ナメにした阪本順治監督と女優藤山直美さんが16年ぶりに再びタッグを組んだSFコメディー。


監督が藤山直美さんをイメージして脚本を書いたこの映画、一言でも二言でも言い表せない奇抜な世界観。

キャスト、あらすじとネタバレ感想などまとめたいと思います。


満足度 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵⚪⚪⚪(7)


団地 作品情報




●公開 2016年


●監督 阪本順治


●脚本 阪本順治


●キャスト


藤山直美(山下ヒナ子)
岸部一徳(山下清治)
大楠道代(行徳君子)
石橋蓮司(行徳正三)
斎藤工(真城)



団地 あらすじ


大阪近郊にある、古ぼけた団地。昭和の面影を残すその一角で、山下ヒナ子は、夫で元漢方薬局店主の清治とひっそりと暮らしていた。半年ほど前に店を閉め、引っ越してきたばかり。腰は低いがどこか世を捨てた雰囲気に、住民たちは好奇心を隠せない。調子のいい自治会長の行徳と、妻で“ゴミ監視役”の君子。クレーマーで次期会長を狙う吉住に、暇を持て余した奥さま連中。ときおり訪れる妙な立ち居振る舞いの青年・真城だけが、山下夫妻の抱えた過去を知っていた──。そんなある日、些細な出来事でヘソを曲げた清治が「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまう。夫の姿が団地から消えても、淡々とパートに通い続けるヒナ子の言動に、隣人たちの妄想は膨らむばかり。「もう殺されてると思う…」。一人がつい口にしてしまった言葉をきっかけに、団地を覆った不安は一気にあらぬ方向へと走りだして……。

<映画団地公式ホームページより>

http://danchi-movie.com/



ここからネタバレ注意です



団地 ネタバレ感想


漢方の老舗を営んでいた山下夫婦は交通事故で息子を亡くしてから店をたたみ団地でなんとか暮らしていたのですが、夫の清治(岸部一徳)は自治会長の選挙で落選してからは人望がないという噂話も偶然聞いちゃって「死んだことにしてくれ」とめっきり落ち込んで家にひきこもります。


しかも床下の収納棚に


団地の人たちは夫の清治を最近見かけないから妻のヒナ子(藤山直美)に殺されたのではないかと噂がたちはじめて最終的には警察まで来てしまいます。



そんな時に漢方薬の常連客の真城(斎藤工)というヘンテコボーイが訪問してきます。

廃業してからも度々訪れていたようですが、今回の注文は桁違い。

漢方薬がないと生きてゆけないから同郷人5000人分の漢方薬が欲しい

と半ば強引に頼み込みんできます。

同郷人のみんな免疫力が落ちてしまっているから、どうしても欲しい、しかも

「2週間で作って欲しい」

5000万円をボーンとだして、

材料は明日送るし

準備万端バルタン聖人だそうなんです。



そのかわり恩返しに亡くなった息子に会わせてくれるというので山下夫婦はその依頼を引き受けるのでした。



それからは漢方薬を作ってはまた作り、ほとんど寝ずに頼まれた5000人分の漢方薬を作り上げます。

漢方薬を作ってまた作る

この繰り返しのシーンがこの映画の名シーンの1つなので観ていない人はぜひ見ていただきたいシーンであります。


まあ、真城君はつまり彼らはあれですよ、あれ。

そうなんです、あれだったんです


結末について


息子との時空をつなぐアイテムへその緒を家に忘れてきてしまった結末は予想だにしない展開。

っていうかこの映画全てが予想だにしなかったんで、脳内はハッピーボーイ状態ですっかり踊りだしそうになりました。



阪本監督は「観た人が帰り際に自分の中でもう一つの物語を作ってもらえれば嬉しい」とインタビューで話していましたが、まさにそういう映画だったということです、素敵。


斎藤工の真城のギャグセン

こういうスベリ芸が大好きで仕方ない。

ただ、これだけいいボケしてるのにあの夫婦ときたら・・・

真城のスベリ倒し続けているギャグに対しての主人公夫婦の薄すぎるリアクションが体に堪えましたね。

「変わった人やねぇ」って、笑いもせんと。


もはや主人公の山下夫婦役の藤山直美さんと岸部一徳さんが俳優でありながらオーラが一流コメディアンなので真城との笑いの三つ巴になっていたからそもそもツッコミが3人分足りないのですよ。

それがずっと続くから気が狂いそうになりました。



斎藤工さん、イケメンなのにかなり個性的な俳優さんというイメージがそもそもあるので真城キャラに全く違和感なし。

昼顔の北野先生のようなひかえめセクシーキャラもハマれるし、いい俳優さんです大好き。

主人公山下夫婦を演じた藤山真由美さんと岸部一徳さんは素晴らしすぎて日本の宝。



何度も観たい一作、記憶に残る一作です!



お読みくださりありがとうございました。