観客動員数750万人を記録した大ヒット映画
「密偵」のネタバレ感想です。
主演がソン・ガンホに、コン・ユにイ・ビョンホンなどの豪華俳優が揃いに揃ったサスペンスアクション。
見ごたえしかありません。
「密偵」 作品情報
●上映時間 140分
●公開 2016年
●監督 キム・ジウン
●脚本 イ・ジミン
●キャスト
ソン・ガンホ(イ・ジョンチュル役)
コン・ユ(キム・ウジン)
イ・ビョンホン(チョン・チェサン)
ハン・ジミン(ヨン・ゲスン)
鶴見辰吾(東)
オム・テグ(橋本)
「密偵」受賞歴
第36回韓国映画評論家協会賞
作品賞、音楽賞 受賞
第53回百想芸術大賞
監督賞 キム・ジウン
主演男優賞 ソン・ガンホ
第53回 大鐘賞
助演男優賞 オム・テグ
美術賞 受賞
「密偵」あらすじ
日本警察に所属するイ・ジョンチュル(ソン・ガンホ)が、朝鮮の独立運動団体「義烈団」の監視を頼まれ義烈団のリーダーであるキム・ウジン(コン・ユ)に接触する。
義烈団と日本警察の2つの組織が腹の内を探り合いながら潰しあいにかかる。
それぞれの組織に潜む密偵は誰なのか?敵か味方か?
※感想はネタバレを含んでいますので未視聴の方はご注意ください
ここからネタバレ注意です!
「密偵」ネタバレ感想
俳優陣の役者魂を見た作品
とにかく俳優陣がよかった!
主演のソン・ガンホさんは言うまでもないのですが、コ・ンユ、オム・テグ、ハン・ジミン、イ・ビョンホンを絶賛したい。
特にコン・ユ!
私が見たコン・ユッシーの作品の中でも1番貫禄あるコン・ユかもしれません。
コン・ユはソン・ガンホとの初シーンは緊張で足が震えたし眠れなかったそうで、かなりのプレッシャーを抱えてこの役に挑んだようです。
最善を尽くしたと言い切るだけあって本作のコン・ユは本当によかったし、誠実さがにじみ出るコン・ユにぴったりな役でもありました。
義烈団のリーダーがコン・ユだったのがこの映画の大ヒットの1番の要因ではないかと思っています。
義烈団唯一の女性ハン・ジミンは緊張を途切れさせない美しく鋭い存在感でした。
この役で撮影中10日間も絶食して挑んだシーンもあり、すごい女優魂です。
助演女優賞もらってもおかしくなかったのでは。
そしてもう一人演技を絶賛したいのがオム・テグ。
彼、作品見るたびオーラが別人ですよね。
オム・テグ演じる橋本とイ・ジョンチュルという対照的な人物の腹の探り合いは面白かった。
そして、特別出演的なわずかな出演だったにもかかわらず、この映画の登場人物たちの心の動きを全部納得させるだけの説得力と存在感で圧倒したイ・ビョンホン。
何なんでしょう、この存在感、この説得力。
あまりに圧倒的で震えました。
ソン・ガンホはもう、期待を裏切らない。
どっちなんだ?どっち側につく気だ?っていう小物感漂う絶妙の演技とか後半の裁判所のシーンとか、やっぱ唸りましたよね。
何なんですかね、ソン・ガンホとイ・ビョンホンっていう俳優って。
コン・ユはインタビューで、
共演するまでソン・ガンホは天才だと思っていたけど、
違った、
誰よりもセリフを熱心に覚える努力家だった
と、ソン・ガンホの演技に対する姿勢に後頭部を打たれたように衝撃うけたと話していました。
やはり演技の上手い俳優さんは、その信頼に足る努力をしているということなんですね。
鶴見辰吾さんの話では、
撮影時、ソン・ガンホがあたたかく接してくれたとか。
ソン・ガンホとのすごく良いシーンが全部カットになっていて残念だったと話していましたね。
見てみたかったです。
ソン・ガンホとオム・テグの日本語も見所でしょう。
さほど違和感なく聞こえました。相当練習したのではないでしょうか。
まとめ
本作「密偵」は
これだけの演技派が揃っちゃったから、見ごたえある映画。
そして、エンドロールが終わった後もしばらく歴史に思いを馳せている、そんな映画でした。
最後までお読みくださりありがとうございました。